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ようこそ! 着物屋さんまつかわやのスタッフブログ2024年4月25日(木) 10:55 JST

着物を本当に愛してる方に持っていただきたい超希少で特別な一枚!【七代目お気に入りブランド】

  • 2021年2月10日(水) 11:14 JST投稿者:

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本日紹介するのが、
二月のイベントで出展予定である
『一富士』の特別な訪問着でございます!

着物が大好きで何枚も持っているけど、他には無い着物が欲しい!
と言う方には是非見て頂きたい商品となっております!

 

 

【紹介内容】

〇ブランド
もう無くなってしまったが、
京都の超一流ブランド「染の北川」さんで長年経験を積まれて
約8年ほど前に独立されて「一富司」というブランドを作られた。


本染にこだわった作品を作り続けており、
当店でも何度か仕入れの際に一富司さんの着物を入れたことがあるが、
染めもデザインセンスも抜群に良いブランド。


〇デザイン
全体的に雲取りのデザインがされていて、
少し抑えたトーンの茶系や濃紺といった渋めの色使いで染められています。


ただの雲取りだけではなく細かい仕事もさせていて
生地全体に辻が花文様が描かれています。


少し粋な雰囲気がある訪問着ですので
帯合わせでカッコ良くコーデして頂ければ思います。

 

〇技法
柄ゆきは職人の手描きで描かれているのですが、
その他にも様々な技法が入っております。

 

(辻が花の部分)
一つは「かちん染め」と言って墨を使って細い線で描いていく技法です。


昔はトクサを何本か束ねて焼いて炭にしたものをカチン棒と言い、
そのカチン棒を水に溶いた染料で染めたのでカチン染と言われるみたいです。

 

(つぶつぶの絞りの事)
他にも絞り染めも施されていて
一つは絞りの代表的な鹿の子絞りです。


生地の一つ一つを糸で巻いていき染めることによって
こういった模様になります。
最近はこの技法をする職人さんも少なくなっているようです。

 

(染め分けのところ)
あと桶絞りで、これは文字通り桶を使った絞り染めで、
染める部分だけ生地を出して
染めない部分は全て桶の中に入れて蓋をしてから桶ごと染料の中に入れて染め上げます。


そうして出来た絞り染めが、染め分けの部分に入っている染めになります。

 

(刺繍部分)
あとは柄のポイントで金駒刺繍といって
糸を金箔で巻いたもので刺繍がされています。

 

他にも様々な技法を集結させて創り上げたのが今回の訪問着になります。